- 健康診断はどのようにしてもらえますか?
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わんちゃん・ねこちゃんにも人間と同じような1日ドック(犬猫ドック健診)を行っています。
最近、高齢化に伴い心疾患・腎疾患などが非常に多く見受けられるようになりました。これも多くは食生活の向上に伴う高カロリーな食事、塩類摂取の過多・生活環境などからくるストレス等によって起こる、いわば人間の成人病と同じ様なことが言えるでしょう。話す事が出来ない動物は手遅れの状態になってから症状が出てくる子もいます。そうなる前に、定期健診を受ける事で、病気の早期発見が可能です。
当院では血液検査・尿検査・便検査・レントゲン検査に加え、超音波検査などで、わんちゃん・ねこちゃんの現在の体の状況を、詳しく検査致します。 口腔内検査は歯周病の進行度・口腔内腫瘍などの早期発見に非常に重要な検査です。
ドック健診は半日から一日お預かりしての院内検査となる為、完全予約制です。検査料金は通常料金よりも利用しやすい価格に設定してありますので、この機会にぜひご利用ください。
なお異常が見つかった場合、さらに精密検査が必要になる事もあります。
検査当日は絶食で、朝11時までにご来院していただき、お迎えは夕方5時以降になります。- 【身体検査】:体温、体重測定、触診、聴診および一般状態のチェック
- 【血液検査】:血球計算、生化学(肝機能・腎機能・血糖値・貧血の有無)
- 【尿検査】:腎機能、細菌/尿糖/結晶の有無
- 【便検査】:消化器機能、寄生虫感染の有無
- 【レントゲン検査】:胸部、腹部、骨格の状態
- 【超音波検査】:腹部(肝臓/腎臓/副腎/脾臓/膀胱など)、心機能
検査:Aコース〜1歳以下の健康な子におすすめ〜
身体検査/血液検査/尿検査/便検査/レントゲン検査
検査:Bコース〜6歳以下の健康な子におすすめ〜
Aコース+α(血液検査)
検査:Cコース〜7歳を超えた子におすすめ〜
Bコース+超音波検査
以上の健診により、あなたのペットが現在どんな健康状態であるかを把握し、今後どのように対処していけば良いかがわかります。
- 混合ワクチンや狂犬病ワクチンは毎年接種する必要がありますか?
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ワクチン接種(基本的に年1回接種)が必要です。
- 犬:6~8種混合ワクチン、狂犬病ワクチン
- 猫:3~5種混合ワクチン
- フェレット:ジステンパーワクチン
ワンちゃん達の予防注射には「混合ワクチン」と「狂犬病予防接種」の2種類があります。狂犬病予防接種が狂犬病予防法という法律により接種を義務付けられているのに対して、混合ワクチンは飼主さんの任意で接種することになります。この混合ワクチンで予防できる伝染病というのは、時々流行し、死亡率の高い恐い病気もありますので、ワンちゃん達には事前に接種をして、抵抗力をつけてあげることが必要です。妊娠しているワンちゃんには接種できませんので御注意ください。ワクチン接種後、一過性の発熱や元気消失などの症状を示すことがありますが、たいていは1日位でおさまります。過敏な体質のワンちゃんではアレルギー反応(顔面腫脹、掻痒等)、またごくまれに接種直後、アナフィラキシーという強いアレルギー反応(虚脱、血圧低下、呼吸困難、痙攣等)がでてしまうことが報告されていますが、その場合はすぐに動物病院に連絡してください。ワクチンを打たずに伝染病にかかってしまうほうが恐いことですから、副作用を恐がらずに、ぜひワクチン接種を受けさせてあげてください。
犬
◆6種混合ワクチン
①犬ジステンパー ②犬伝染性肝炎 ③犬アデノウイルス2型感染症 ④犬パラインフルエンザ ⑤犬パルボウイルス感染症 ⑥コロナウイルス感染症
◆8種混合ワクチン
①犬ジステンパー ②犬伝染性肝炎 ③犬アデノウイルス2型感染症 ④犬パラインフルエンザ ⑤犬パルボウイルス感染症 ⑥コロナウイルス感染症 ⑦犬レプトスピラ症(カニコーラ型) ⑧犬レプトスピラ症(イクテロヘモラジー型)
◆狂犬病ワクチン
生後91日齢以上の犬には、一生に1回の登録と年1回の狂犬病予防注射の接種が義務づけられています。子犬にとってより危険性の高い病気を予防する混合ワクチンを先に接種し、最後の接種から1ヶ月経過した後に狂犬病ワクチンを接種していただくようお勧めしています。
猫
◆3種混合ワクチン
①猫ウイルス性鼻気管炎 ②猫カリシウイルス感染症 ③猫汎白血球減少症
◆5種混合ワクチン
①猫ウイルス性鼻気管炎 ②猫カリシウイルス感染症 ③猫汎白血球減少症 ④猫白血病ウイルス感染症 ⑤猫クラミジア感染症
すでに猫白血病に感染している猫にワクチンを接種しても効果はありませんので、5種混合ワクチンの接種前には猫白血病ウイルスの検査が必要となります。フェレット
◆ジステンパーワクチン
感染するとほぼ100%死亡するといわれています。現在国内では、フェレット専用ワクチンは販売されておりません。したがって犬用のワクチンを流用しておりますが、ワクチン接種によっても発症するリスクがあります。
【ワクチン接種はなぜ必要】
ウイルスによる伝染病の治療は困難であり、感染してからの治療よりも予防が重要となってきます。そしてそのもっとも有効な予防策がワクチン接種です。ワクチンは実際の病気に感染することなく免疫力をつけることを目的としています。実際には不活化した病原体または弱毒化した病原体を注射し免疫を刺激することによって、病気に対する抵抗力を誘導するのです。
【子犬・子猫への接種時期】
子犬・子猫は母親から与えられた移行抗体がワクチンに影響して効果が弱まることがあるため、移行抗体がなくなると同時にワクチンを接種するのが理想とされ ています。ところが実際には犬・猫によって移行抗体のなくなる時期にかなりの差があるため、6週齢以上の子犬には2~3回、8週齢以上の子猫には4週間隔 で2回、間隔をあけてワクチンを接種し、確実に免疫力をつけることが必要です。その後、毎年1回の追加接種が必要です。
【ワクチン接種を受けるときの注意】
ワクチン接種を受けるときは健康状態に注意し、さらに受けた後の状態にも注意して観察し、激しい運動やシャンプーは控えてください。ときに接種反応が出ることがあります。注射部位の痛みや腫れ、元気や食欲がなくなる、顔や眼が腫れるアレルギー反応などがみられたら、すぐに当院へご連絡ください。その為、午前中の接種をお勧めします。また、ワクチンを接種してもすぐに免疫力を持つわけではありません。免疫力がつくまで(3回目または2回目のワクチン接種から約2週間)は病気の疑いのある犬・猫との接触など、ウイルスの攻撃をうけないよう注意してください。
- 外部寄生虫の予防はどうすればいいでしょうか?
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フィラリア予防に関しては蚊が飛び始めてから1ヶ月以内に投薬を始めて、蚊がいなくなった時期から1ヶ月後までの投薬が理想です。当院では5月から12月までの投薬を推奨しています。ノミ・マダニ予防に関してはスポットタイプの予防薬を首筋に滴下しておけば、ノミやマダニが身体に付いても吸血や繁殖は防げます。4月から11月までが推奨される予防期間です。しかしノミ・マダニが感染するのは夏だけではありません。暖かい室内では冬でもノミは繁殖しますし、野外がまだ寒い時期でもマダニがいることもあります。そのため理想としては、通年の予防をおすすめ致します。1~2ヶ月に1度、定期的に投薬してあげましょう。
フィラリアとは、心臓に寄生する体長10~30cmにもなるそうめん状の虫です。蚊によって媒介され、寄生すると心臓、肝臓、腎臓、肺など多くの臓器に異常をきたし、食欲不振、体重減少、咳、貧血、腹水などさまざまな症状をあらわします。犬・猫・フェレットともに感染します。
また、フィラリア予防の前には、前の年にきちんと予防出来たかどうか確認のために、成虫抗原検査を行う必要があります。フィラリアに感染していることを知らずに予防薬を飲ませると、一度に大量の子虫(ミクロフィラリア)が駆虫されることでショック症状を引き起こしたり、最悪の場合は死亡する事もあるからです。
そして、ノミ・マダニによる吸血は、かゆみなどの不快感を与えるだけでなく、犬や猫、人間にも多くの病気を媒介します。いずれも非常に小さいので見つけることは困難です。特にノミの成虫は、わずか5%程度で、卵や幼虫、さなぎ等が95%も存在していると言われています。つまり飼育している動物に5匹のノミを発見したら、飼育環境には成虫予備軍(卵や幼虫、さなぎ)が95匹分も存在しているとお考えください。
気温の上昇に伴い、ノミ、マダニ、蚊などの吸血する虫が増えてきます。これらの虫は動物にとって不快で、ノミ・マダニなどの外部寄生虫に刺されたところは炎症を起こすだけでなく、他の病気の原因やアレルギーを引き起こしたりしますので予防がとても大切です。【ノミアレルギー性皮膚炎】
吸血により、その唾液成分が体内に入ることで、アレルギー反応がおこり、激しいかゆみや湿疹、脱毛などを伴う皮膚炎を示すようになります。
【瓜実条虫(サナダムシ)】
ノミの幼虫が条虫の卵を食べ、その体内で発育します。成虫になったノミを犬や猫がグルーミングなどで食べてしまうことにより小腸に寄生し、下痢や嘔吐の原因になります。瓜実条虫はヒトにも感染しますので、ノミのいない環境をつくることが大切です。
【犬バベシア症】
マダニが媒介する感染症で、バベシア原虫が赤血球に寄生、破壊することによる貧血、発熱、食欲不振や黄疸などがみられ、死に至ることもある恐ろしい病気です。治療をおこなってもバベシア原虫が体内から完全に消失することはありません。
【猫ヘモバルトネラ症】
マダニやノミが媒介する感染症で、猫の赤血球表面に寄生するヘモバルトネラというリケッチアが原因となり、貧血、発熱、元気消失などの症状がみられます。
【ライム病】
マダニからペットや人にも感染します。犬では、主に神経症状、発熱、食欲不振などの症状がみられます。
- 麻酔には危険性がありますが、安全でしょうか?
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各種外科手術や一部の処置において麻酔は不可欠なものとなります。
麻酔をかけること自体は簡単な処置なのですが、それ以上に肝心なことは対象動物の状態を把握する努力となります。動物は話せないので、問診は飼い主さんからの情報のみとなります。その為、麻酔事故の危険性は人間以上とされています。それゆえに術前検査による状態の把握と術中のモニタリングによる状況の把握は重要なものであり、ペット、飼い主さん、術者にとって安心をあたえてくれる材料となります。但し、医療機器と共に人間の五感も大切な武器であり、視診、触診、聴診は基本的な判断手段となることは言うまでもありません。直接に問診の出来ない動物の良き理解者となり、安心感を与えられるよう細心の注意をもって取り組むことが大切といえます。
当院では安全に手術や処置が行えるように、麻酔中には以下の項目を連続的にモニタリングし、もしも術中に呼吸が弱くなる場合には、人工呼吸器により呼吸補助を行うことにより、麻酔の安全性を高める手段も実施しています。- 【心電図】:心拍数や不整脈の有無をチェック
- 【終末呼気炭酸ガス濃度】:吐き出す息の中の二酸化炭素の濃度の測定
- 【呼吸数】:呼吸が正常に行われているかの確認
- 【麻酔ガス濃度】:麻酔深度の管理や覚醒時期の推定
- 【動脈血酸素飽和度】:酸素不足の早期発見
- 【血圧】:心臓のポンプ機能が正しく働いているかの確認
- 【体温】:術中の体温の上昇や低下をいち早く発見
- 避妊や去勢はしたほうが良いでしょうか?
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避妊去勢することにより子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、 前立腺肥大、肛門周囲腫瘍などに罹患するリスクを減らすことができます。
メリットとしては、発情が来なくなるので発情出血の管理がなくなる。発情時の犬自体のストレスがなくなる。3回目の発情前までであれば、乳腺腫瘍の発生率はかなり低くなります。子宮蓄膿症といって子宮内に膿がたまる疾病の発病はほとんどなくなります。
デメリットとしては、全身麻酔による、開腹手術をうけることのリスク、将来子供を産ませることができない。個体によりまれにやや太る傾向がある。などです。
寿命はどうかというと、統計学的には明らかに手術を受けた犬の方が長いのです。開腹手術のリスクですが、最近では麻酔やモニター類の進歩により、リスクはかなり小さくなったと思ってよいでしょう。また、太る傾向もその後の体重チェックさえちゃんとすれば問題はないでしょう。太っている子は手術のリスクが高いので避妊手術を勧める前に減量をお願いしております。こういった事を考慮した上で、飼い主様が決めていただくのが理想的かと思います。 - トリミングはしていますか?
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予約にて承ります。
シャンプー前に、獣医師による皮膚・被毛・耳の状態などのチェックを行います。
その子、その時の皮膚の状態に合った、シャンプー・リンス等を選択していきます。
外耳炎・皮膚炎が見られる場合は、飼い主の方との相談の上、治療も行います。
シャンプーには爪切り、耳そうじ、肛門嚢しぼり、肢まわり・肢うら・お尻まわり等の毛のカットも含まれています。
※薬浴、外耳炎・皮膚炎の治療、毛玉がひどい場合は、別途費用がかかります。 - ペットホテル・一時預かりはしていますか?
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予約にて(当日予約も可)承ります。
当院では、動物取扱業登録証 保管 第010135号を取得し、ワンちゃんネコちゃんなどのお預かりを実施しています。ワンちゃんの場合は、朝夕2回の運動を運動場にて行います。食餌は朝夕の2回、病院で用意している フードもありますが、普段使い慣れているフードを持参される事をお勧めします。当院は室内空調を完備しており、衛生管理には特に気をつけています。お預か りする場合、混合ワクチンの接種が条件となります。過去1年間に受けたワクチンの証明書をご持参ください。なお、受けていない場合は、ホテル時の接種をお願いしております。但し、動物の健康管理の為、ペットホテルをご利用できるのは、原則として当院の患者様のみとなります。また、部屋数に限りがありますので、満室の場合はご了承ください。
動物取扱業登録内容
登録番号 第010135号 名称 岐阜動物クリニック 所在地 各務原市那加石山町2-3 動物取扱業の種別 保管 動物取扱業者・責任者の氏名 間瀬戸 光次 登録年月日 平成23年3月11日 登録の有効期間の末日 令和8年3月10日 - 療法食などペットフードは送ってもらえますか?
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岐阜動物クリニックは療法食(ペットフード)宅配サービスを行っています。
ワンちゃんネコちゃんの体調管理のための食餌管理や動物病院用特別療法食をお出ししております。 療法食とは、ある特定の病気の再発防止や病気予防のため、目的別に特別に調整されているフードのことです。また、健康な動物にとっても、品質の高いフードとしてお勧めできる製品もございます。療法食に関しては、獣医師が正しい使用法について詳しくご説明してご利用いただいております。 詳しくはスタッフにお尋ねください。
飼い主様へのお願い
動物病院用療法食は獣医師の診察を受け処方されないと基本的には販売できませんので、事前に獣医師の診察を受けてください。また療法食は、品質管理のため取り置きいたしておりません。お手元の在庫が少なくなりましたら、電話等でお早めにご注文ください。
その他、他メーカーの食事療法食に切り替えたいとお考えの際にも必ず獣医師にご相談ください。尚、通常当院でお取扱いのない種類の療法食もお取り寄せできる場合がありますのでお気軽にお問合わせください。お忙しい方や、いつもまとめ買いをされている方などには大変便利なサービスですので、一度お試しください。ただし、宅配便をご利用させていただく為、療法食代金以外に別途送料がかかりますので御了承ください。 - 専門病院などに紹介はしてもらえますか?
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病気の診断や治療に高度医療が必要な場合があります。
ご相談の上、下記のような専門病院にご紹介することも可能です。- ・MRI・CT検査(画像診断)や電気生理学的検査が実施可能な神経病専門病院
- ・抗ガン治療としての放射線治療が実施可能な専門病院
- ・大学付属動物病院、その他二次診療施設など
診療ネットワークにより特殊な設備での検査および治療後も、ホームドクターとして治療のサポートをいたします。
- 夜間救急の対応はどうなっていますか?
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当院の診察時間外は可能な限りご用件を承ります。
急な状態の悪化や不慮の事故等、命にかかわるような急患の場合に限り、ご用件をお伝えください。可能な限り応対させていただいておりますが、事情により電話にでられない場合がございます。15分以上経過しても当院から連絡がない場合、または早急な対応が必要と思われる場合は、夜間救急病院にご連絡をお願いします。
現在獣医師一人で対応しておりますので、診療行為において限界があります。その点をご理解いただけますようよろしくお願いいたします。なお時間外診察には夜間診察料がかかります。(治療費別途)