マイクロチップの重要性

2015/08/24

臨時休診のお知らせ
8月29(土)・30(日)は休診させていただきます。

みなさんこんにちは
8月も後半に入りましたが、夏は楽しめましたか?
まだまだ、暑い日が続いていますので
9月に入っても体調には注意してくださいね

今回はマイクロチップについて書きたいと思います。

≪マイクロチップとは≫
・直径2mm、長さ8~12mm程度の円筒形の電子標識器具で、
内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われています。
・それぞれのチップには、世界で唯一の15桁の数字が記録されており、
この番号を専用のリーダーで読み取ることができます。
・動物の安全で確実な個体識別(身分証明)の方法として、
ヨーロッパやアメリカをはじめ世界中で広く使用されています。

≪主な特徴≫
・一度埋め込むと、脱落したり、消失することはほとんどなく
データが書き換えられることもないため、確実な身分証明になります。
・リーダーから発信される電波を利用して、データ電波を発信するため電池が不要で、
半永久的に使用できます。
・これまで、故障や外部からの衝撃による破損の報告はありません。
・過度な痛みや負担を与えないので、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類など
ほとんどの動物に使用できます。

≪どんな時に役立つのか≫
・迷子や地震などの災害、盗難や事故などによって、飼い主と離れ離れになっても、
マイクロチップの番号をリーダーで読み取り、データベースに登録されている
飼い主の情報と照合することで飼い主のもとへ戻ってくる可能性が高くなります。
・災害時、パニックになって開いた扉から逃げ出したり、地震で倒壊した壁の隙間から
外に出て行方不明になった事例が多数報告されています。また過去の災害では、
迷子の間に痩せて首輪が取れてしまった事例も起きていることから首輪と併せて
マイクロチップを装着すると良いでしょう。万が一の場合に備えて、
マイクロチップの番号などを控えておくのも大切です。
・犬や猫を海外から日本へ持ち込む場合にはマイクロチップなどで確実に
個体識別をしておく必要があります。また海外へ連れていくときには、
マイクロチップが埋め込まれていないと持ち込めない国があります。

≪埋め込む方法≫
・通常の注射針より少し太い専用のチップ注入器を使って体内に注入します。
正常な状態であれば体内で移動することはほとんどありません。
・痛みは普通の注射と同じくらいと言われており、
鎮静剤や麻酔薬などは通常必要ありません。
・埋め込み場所は、動物の種類によって異なりますが、犬や猫の場合では、
首の後ろが一般的です。
・犬は生後2週齢、ねこは生後4週齢頃から埋め込みができるといわれています。

≪データ等の登録≫
1、マイクロチップの埋め込みは、獣医療行為にあたるため、必ず獣医師が行います。
2、マイクロチップを装着しただけでは、保護されて番号が読み取られても
飼い主の情報は分かりません。
装着したら必ずAIPO(日本獣医師会)にマイクロチップ番号や連絡先などの
登録手続きが必要です。
3、登録の手続きは当院で行えますので、ご相談ください。