シャンプーの重要性!
2017/03/19
今回は「シャンプーについて」です ♪
犬のシャンプーって必要?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが シャンプーは皮膚の免疫力を保つ効果もあり、その子に合ったシャンプーで適正な頻度・使い方で行うことで、皮膚の状態を良くしてくれますまた、家の中で一緒に生活する子が増え、わんちゃんと一緒に入れるお店が身近な存在となってきたので、シャンプーを愛犬とのコミュニケーションの1つ、お手入れの1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
≪シャンプーの流れ≫
① 耳掃除や爪切り
シャンプー前にお手入れもできたら、よりGOODですね ♪
② 毛玉ほぐし
毛玉は濡らす前にほぐしますが、皮膚を傷めてしまうかもしれない為無理に引っ張ってはいけません。毛の根元を持って少しずつコームでとかしていきます。
③ ぬるま湯でながす
冷たすぎず熱すぎず、人肌より少しあったかいくらいがいいですよ。持病のある子は、温度管理・シャンプー時間に気をつけましょう!
(心臓の弱い子・・・長時間のシャンプーは心臓の負担になります)(皮膚病の子・・・熱いお湯はかゆみをさらに感じさせます)など
④ 洗う
足の裏、お尻周り、脇、股なども忘れずにしっかり泡立てて洗います。※目、鼻、耳に入らないように注意!
⑤ ぬるま湯でながす
泡が少しも立たないほどキレイに流しましょう。残っているとかゆみなどのトラブルになってしまいます。シャワーの音や勢いにビックリしてしまう子は、シャワーヘッドを体にくっつけて流すといいですよ ♪
⑥ もう一度洗います(二度洗い)
一度汚れを落としているので二度目はさっきより泡立ちます。泡立てたまま5分程おき、シャンプーを浸透させます。
⑦ ⑤をもう一度
⑧ タオルドライ
水気をしっかり切ってタオルで拭き取ります。乾きにくい顔周りや、手足、脇、股はここでしっかり拭いておきましょう。
⑨ ドライヤーで乾かす
長毛の子はドライヤーを当てながらブラッシングすると仕上がりがキレイです※皮膚を傷付けない、ドライヤーを目に当てないよう注意!
⑩ 終了
生乾きな所はないか、目は赤くなっていないかなど全体をチェック。お疲れさまでした☆
わんちゃんのシャンプー・カットにはプロの方がいらっしゃるので、もちろんその方に任せた方が安心という方が多いと思います。これはあくまでもご自宅でシャンプーされる際の参考程度としていただけると幸いです。
当院でもシャンプーの取り扱いをしておりますので、ご相談がありましたらお問い合わせ、お声かけくださいね ♪
来院時に必要なものとは
2016/02/09
こんにちは!2016年初ブログですΣ( ̄ロ ̄|||)
飼い主さんと動物たちが健康で幸せでありますよう願っています!
今年もよろしくお願い致します
インフルエンザの流行が遅れて来ているみたいなので
体調には気をつけて下さいね!
今回は、『病院へ行くとき何かいるものはありますか?』
という質問がたまにあるので、ここでも書いておきたいと思います。
≪初めていらっしゃる方≫ ☆・・・ある方のみ。
☆診察を受ける子の情報(誕生日や種類など)が分かるもの
☆ワクチン証明書
☆保険証
☆飲んでいる薬や健康診断の結果など
★リードまたはクレート(ずっと抱っこしている方もみえますが、
お会計の時など大変そうなので、リードでつなぐか
クレートに入れた方が安心です)
≪2回目以降≫
★診察券・保険証(保険証に関しては、ある方は毎回提示をお願いしています)
★リードまたはクレート
≪映像や実物があると良い場合≫
例1) 吐いた物や排泄物の色、におい、形などにおかしいなと思う点がある。
→実物を持ってくる(必要があればスグ検査ができます)、写真に撮る。
例2) 異物を飲み込んだ。
→飲み込んだ物と同じ物があればそれを持ってくる
(大きさ、質感、形などの情報が得られます)
例3) 手足が痙攣する、変な歩き方をする。
→動画に撮る(病院では症状が出ていなかったり、動物たちも悪い部分を
隠そうとしたりして分かりにくい時があります。
そんな時動画があれば伝わりやすくなります。)
このような感じでしょうか。あとは、ひとりひとりに合わせて
必要だと思うものをお持ちくださいね
健康診断とは
2015/12/10
こんにちは!
前回は健康診断がなぜ必要かという話でしたが、
今回は健康診断でおこなう内容について紹介したいと思います。
≪検査項目≫
☆身体検査☆
問診のほか、視診(目、耳、歯etc)、触診(関節や骨、腹部臓器の異常etc)
聴診(心臓、肺、腸の音etc)など五感を使った基本的な検査です。
☆血液検査☆
血球検査では、貧血・脱水・感染・炎症・止血機能を確認します。
また、生化学検査では、主に肝臓・腎臓などの障害・栄養状態の確認・
代謝に問題がないかの確認をします。
☆レントゲン検査☆
胸部や腹部の臓器を映し出すことで、身体検査や血液検査では
分かりにくい異常を確認します。特に骨や関節の異常を調べるには有効であり、
さらに大きさの比較も容易なため心臓拡大なども発見しやすい検査です。
☆超音波検査☆
レントゲン検査ではわからない臓器の内部構造を知ることができます。
心臓、肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓、副腎、膀胱、胃腸、膵臓など、
各臓器の異常や疾患の発見につながります。
☆心電図☆
心臓の電気的な活動を波形によって調べることができるので、
不整脈を見つけるためには優れた検査法です。
☆血圧測定☆
動物の場合、あまり一般的に測定されませんが重要な検査項目の一つです。
低血圧を示す場合には、全身状態が悪く命にかかわる可能性があり、
また高血圧を示す場合は、失明の危険性や他の臓器へのダメージの危険性があります。
☆尿検査☆
泌尿器疾患の検査として非常に重要な検査です。
初期の腎不全、腎臓そのものの病気を知ることもできます。基本の尿検査では、
主に炎症、感染、尿の濃さ、糖尿、腎臓機能の働きなどを確認できます。
☆糞便検査☆
寄生虫感染の検出だけではなく、未消化物の有無や
脂肪分の有無なども見ることができます。
☆ホルモン検査☆
甲状腺、副腎などのホルモンバランスをチェックし、機能異常をチェックします。
年齢とともに発生リスクが高くなる「甲状腺機能亢進症」「甲状腺機能低下症」を
早期に発見することができます。
☆その他☆
耳、皮膚、眼、口腔内、バリウム造影検査など
↓このようなデータがあったのでご紹介します↓
○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●
健康診断で一項目でも異常が認められた子
ジュニア~アダルト犬(6歳以下) 54%
シニア犬(7歳以上) 72%
○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●○○●○●○●○●
このことからも定期的な健診の大切さ、特にシニア犬と呼ばれる
7歳以上の子にはぜひ受けていただきたいと思います。
秋の健診は、春の予防シーズンで病院が混雑する時期に比べて、
結果をゆっくりとお話できる時間の余裕もあるのでそういった点でもオススメです。
秋の健康診断
2015/12/05
こんにちは12月に入りましたがいかがお過ごしでしょうか?
忙しい時期ではありますが、今回は秋の健康診断についてお知らせします。
なんとなく元気がなかったり食欲が落ちてきたり、体の不調を感じている子はもちろん
元気いっぱいな病気知らずな子も秋の健康診断をしてみてはいかがでしょうか?
私たちの思っている以上に速いスピードで年齢を重ねていくわんちゃん・猫ちゃんに
とって年一回の健康診断や、一日ドックを行うことは病気の早期発見にもつながります。
≪猫ちゃんの健康診断について≫
わんちゃんの健康診断を依頼される飼い主さんに比べて猫ちゃんの健康診断をされる方
は少ないと感じるのでもっと多くの猫ちゃんにも健康診断をしていただきたいと思います。
猫ちゃんは我慢強く、痛みや不調を訴えることもあまりしないので、飼い主さんがギリ
ギリまで不調に気付きにくい傾向があります。
血液検査では、食事直後に測定するとコレステロールや中性脂肪、血糖値なども高めに
でたり、病院嫌いな猫ちゃんは採血時に興奮しているとグルコース値が上昇することも
あります。
適正な条件下で検査できるとは限らないので数値の読み取りには食後の経過時間や検査
時の状態も参考にする必要があります。
≪健康診断をするメリット≫
定期的に健康診断を受けるメリットは、その子の健康時の検査数値を把握しておけるこ
とです。
一般的な基準値に当てはまらない子もいるので、健康時のデータを把握しておくこと
で、例えば普段から肝臓の数値が高めだと分かれば一回の検査で異常値が出たからと
言って再検査をしなくてすみます。
また、この秋の健康診断シーズンに行うと通常よりも安い値段で健康診断ができます。
≪健康診断で発見される病気≫
*皮膚の病気(アレルギー性皮膚炎、外部寄生虫、腫瘍など)
*耳の病気(外耳道炎など)
*眼の病気(角膜炎、白内障など)
*口腔内の病気(口内炎、歯石など)
*消化器系の病気(肝機能障害、腸管の腫瘍など)
*泌尿器系の病気(腎不全、膀胱炎など)
*心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全など)
*その他の病気(子宮蓄膿症、脊椎の病気など)
病気になってからではわんちゃん・猫ちゃんがつらいだけでなく飼い主さんも様々な面
での負担が大きくなってしまいます。
この機会に健康診断をして、日ごろの健康チェックを心がけることで末永く幸せな生活
につなげていきましょう。
犬の体について
2015/10/11
こんにちは冷えてきましたね(‘A`)
衣替えの際、ダニやノミには十分気をつけて下さい!!!
(私はとてもかゆい思いをしましたΣ(=゚ω゚=;)笑)
今回は犬の体についてクイズにしてみましたので
チャレンジしてみて下さい
Q1 どの犬種にも備わっている、最も優れた能力は次のうちどれでしょうか?
泳ぐ能力 鼻の能力 ジャンプ力
Q2 人の腸の長さは体長(頭からお尻までの長さ)の約10倍と言われています。
では、犬の腸の長さは体長の何倍でしょうか?
1~2倍 5~6倍 9~10倍
Q3 犬の視力は人と同じくらいである。○?×?
Q4 犬は色を認識することができず、全てが白黒に見えている。○?×?
Q5 次のうち間違っているものはどれでしょうか?
ア) 暑い日が続いているので、愛犬にもチョコレート入りのアイスクリームをあげた
イ) 田舎から送られてきたスイカを愛犬にもおすそ分けした
ウ) 愛犬のおやつにきゅうりをあげた
エ) お祭りで買ってきたたこ焼きを、すごく欲しがったのであげた
≪答え≫
Q1 鼻の能力
犬の嗅覚は、ヒトと一緒に暮らすうちに特別に発達した部分があると考えられています。
犬が最もよく嗅ぎ分けられるのは、ヒトの体臭のもとになっているにおいで、
飼い主と他の人を区別するのにその力を発揮したと考えられています。
Q2 5~6倍
一般に草食動物の腸は長く、肉食動物の腸は短くできています。
肉や魚よりも植物の方が消化しにくいからです。犬は雑食の動物ですが、
もともとは肉食で腸の長さは体長の約5倍あります。
犬よりも肉食傾向の強い猫やライオンは約4倍で、草食動物の馬の場合は約10倍、
牛は約20倍です。
Q3 ×
犬の視力は、人間の視力に換算すると0.1程度と言われています。
かなりの近眼でぼんやりとしか見えていないと考えられています。
Q4 ×
以前犬には色の区別ができないと言われていましたが、
最近の研究では犬にもうっすらと色が見えていることが分かってきています。
ただし、どの色が見えているかについては諸説あり、まだよくわかっていません。
Q5 ア)、エ)
チョコレートは犬にとって中毒の原因物質テオブロミンを含んでいますので
与えてはいけません。たこ焼きのタコは消化が悪く、塩分の多いソースや
中毒症状を引き起こすネギが入っていることもありますので与えない方が賢明です。
また、犬はドッグフードと水で、生きていくうえで十分な栄養が取れています。
人間の食べ物を与えると、病気や肥満、偏食などの原因にもなりますので、
すごく欲しがったとしても基本的に人間の食べ物は与えない方が良いでしょう。
全問正解できたでしょうか?
クイズとともに、犬の体について少しでも知っていただけたら、
興味を持っていただけたら幸いです
猫ちゃんの恐ろしい感染症
2015/09/20
こんにちはみなさんお元気ですか??
だんだん涼しくなってきていますが、ノミ・ダニ、フィラリアへの注意は
まだまだ必要ですのでお忘れなく
今回は猫ちゃんのこわい感染症について書きたいと思います。
≪猫白血病ウイルス感染症(FeLV)≫
FeLVは一般に若い猫に発症することが多く、猫の主な死亡原因の1つである
恐ろしい伝染病です。ただし感染した猫が全て発症するわけではありません。
★感染経路
FeLVは血液、唾液、涙、糞尿などに含まれ感染経路が多く、うつりやすい伝染病です。
猫同士が同じ食器を使って食事をしたり、お互いを舐め合うグルーミングや
じゃれ合いなどFeLV陽性猫との長時間に及ぶ密接な接触によってうつります。
感染の危険度は、猫の年齢や生活様式によって異なりますが、感染猫との同居あるいは
外でのケンカで感染します。FeLVはヒトにはうつりません。
★症状
はじめは一見健康そうに見えますが、次第に元気がなくなっていきます。
免疫力が低下するのであらゆる感染症に抵抗できない状態になり口内炎、胃腸炎、
鼻炎などがなかなか治らずまたリンパ腫や白血病など致命的な病気を伴い
最後は死亡してしまいます。
★治療法
現時点ではFeLV感染症の特別な治療法はなく、
これらに感染したことがわかった場合には、発症を遅らせるための管理や
症状に応じた治療をしていくことになります。
★予防法
FeLVを予防するためのワクチンがあります。
≪猫免疫不全ウイルス感染症(FlV)≫
FlVは感染末期にはエイズ症状となるため猫エイズとも呼ばれます。
一般的に年齢とともに増加し、3歳以上で、外出可能な雄猫に
特に多くみられる恐ろしい伝染病です。
★感染経路
FlV陽性猫とのケンカで咬まれたりするとうつります。ヒトにはうつりません。
★症状
はじめは一見健康そうに見えますが、次第に元気がなくなっていきます。
免疫力が低下するのであらゆる感染症に抵抗できない状態になり口内炎、胃腸炎、
鼻炎などがなかなか治らず、感染末期には人間のエイズのような症状が現れ、
最後は死亡してしまいます。
★治療法
現時点ではFlV感染症の特別な治療法はなく、
これらに感染したことが分かった場合には、発症を遅らせるための管理や
症状に応じた治療をしていくことになります。
★予防法
FlVを予防するためのワクチンが日本では承認されています。
陽性猫とのケンカで咬傷を受けるのを防ぐためにも避妊や去勢をし、
屋内での飼育をお勧めします。
この2つは検査によって感染があるかないか分かりますので
*ワクチンを接種する
*猫を飼い始める
*口内炎などの病気がなかなか治らない
*外出する猫と接触をしたりケンカした
などの時には検査をしてみてはいかがでしょうか。
マイクロチップの重要性
2015/08/24
臨時休診のお知らせ
8月29(土)・30(日)は休診させていただきます。
みなさんこんにちは
8月も後半に入りましたが、夏は楽しめましたか?
まだまだ、暑い日が続いていますので
9月に入っても体調には注意してくださいね
今回はマイクロチップについて書きたいと思います。
≪マイクロチップとは≫
・直径2mm、長さ8~12mm程度の円筒形の電子標識器具で、
内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われています。
・それぞれのチップには、世界で唯一の15桁の数字が記録されており、
この番号を専用のリーダーで読み取ることができます。
・動物の安全で確実な個体識別(身分証明)の方法として、
ヨーロッパやアメリカをはじめ世界中で広く使用されています。
≪主な特徴≫
・一度埋め込むと、脱落したり、消失することはほとんどなく
データが書き換えられることもないため、確実な身分証明になります。
・リーダーから発信される電波を利用して、データ電波を発信するため電池が不要で、
半永久的に使用できます。
・これまで、故障や外部からの衝撃による破損の報告はありません。
・過度な痛みや負担を与えないので、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類など
ほとんどの動物に使用できます。
≪どんな時に役立つのか≫
・迷子や地震などの災害、盗難や事故などによって、飼い主と離れ離れになっても、
マイクロチップの番号をリーダーで読み取り、データベースに登録されている
飼い主の情報と照合することで飼い主のもとへ戻ってくる可能性が高くなります。
・災害時、パニックになって開いた扉から逃げ出したり、地震で倒壊した壁の隙間から
外に出て行方不明になった事例が多数報告されています。また過去の災害では、
迷子の間に痩せて首輪が取れてしまった事例も起きていることから首輪と併せて
マイクロチップを装着すると良いでしょう。万が一の場合に備えて、
マイクロチップの番号などを控えておくのも大切です。
・犬や猫を海外から日本へ持ち込む場合にはマイクロチップなどで確実に
個体識別をしておく必要があります。また海外へ連れていくときには、
マイクロチップが埋め込まれていないと持ち込めない国があります。
≪埋め込む方法≫
・通常の注射針より少し太い専用のチップ注入器を使って体内に注入します。
正常な状態であれば体内で移動することはほとんどありません。
・痛みは普通の注射と同じくらいと言われており、
鎮静剤や麻酔薬などは通常必要ありません。
・埋め込み場所は、動物の種類によって異なりますが、犬や猫の場合では、
首の後ろが一般的です。
・犬は生後2週齢、ねこは生後4週齢頃から埋め込みができるといわれています。
≪データ等の登録≫
1、マイクロチップの埋め込みは、獣医療行為にあたるため、必ず獣医師が行います。
2、マイクロチップを装着しただけでは、保護されて番号が読み取られても
飼い主の情報は分かりません。
装着したら必ずAIPO(日本獣医師会)にマイクロチップ番号や連絡先などの
登録手続きが必要です。
3、登録の手続きは当院で行えますので、ご相談ください。
熱中症にご注意を!
2015/08/11
みなさんこんにちは
外にいるだけで汗が流れる程暑い日が続いていますが体調はいかがでしょうか?
今回は熱中症について書きたいと思います。
熱中症予防は4月~10月頃まで
熱中症の原因は「暑さ」と「湿気」です。気温の安定しない4月~6月は
前日より急に気温・湿度が上がることもあり、熱を発散しにくい日が多くなります。
7月、8月は気温が高い日が続きますし、9月や10月になっても安心はできません。
気温が高い日には注意が必要です。
熱中症
「高温」「多湿」が原因で体温調節ができなくなる症状です。
ヒトのように汗をかいて体温調節できない犬や猫にとって熱中症は大変つらいものです。
犬は舌を出し、息を吐いて体温を下げますが、気温や湿度が高いと熱を発散しにくく、
体温が急激に上がり体が機能不全を起こしてしまいます。
症状が進めば命の危険もあります。
猫は暑さに強いと思われていますが、夏の蒸し暑い部屋などでは、
熱中症の危険があります。お留守番時には、エアコンで暑さ対策を。また、
新鮮な水を何箇所かに置いていつも飲めるようにしておきましょう。
症状
*舌を出して苦しそうに息をする
*大量のよだれがでる
*目や口の中の粘膜が充血する
*ぐったりして動かない など
特に注意したい犬種
*短頭種
*足の短い犬種
*北方原産の暑さに弱い犬種
*子犬や高齢犬
*肥満の子
*心臓や呼吸器系の病気を持つ子 など
対処方法
すぐに涼しい場所で、体温を下げるため濡らしたタオルで脇、内股、首など、
太い血管が通っているところを冷やします。ただし、急激に冷やすと心臓に
負担がかかったり体温を下げすぎて危険な場合もあります。まずは病院へ連絡しましょう。
熱中症にさせないために
≪室内≫
*犬が快適な温度は26~27度前後
*締め切った部屋は要注意
*動物たちだけのお留守番では必ずエアコンをつけておきましょう。
≪お散歩≫
アスファルトの温度に注意。地面の熱で肉球を火傷したり、
夜でも温度が下がっていない事があります。地面を手で触って確認してみましょう。
ヒトだけでなく、動物たちにとっても暑さはつらいものです
天気予報やニュース等では熱中症に注意して下さいという言葉がよく使われていますし、
できるだけ快適に、できれば楽しく夏を乗り切っていきたいですね
猫の泌尿器疾患
2015/07/16
今回はアニコム損保さんの疾病データから、
猫の泌尿器疾患についてみていきたいと思います。
猫の疾患のうち、泌尿器の病気になっている割合は、13.6%で、
およそ8頭に1頭が泌尿器疾患で受診しています。
泌尿器疾患 13.6%
消化器疾患 11.7%
皮膚疾患 9.1%
眼の疾患 6.4%
そして泌尿器疾患の中で最も多いのが腎不全。その次に膀胱炎となっています。
腎不全になった猫を、年齢と重ねてみると、0歳では0.3%と低く、
10歳は5.1%、15歳は22.4%となり、加齢とともに病気になる割合が
高くなる傾向があるようです。
以上のことから、特に高齢の猫ちゃんには定期検診のオススメと、
普段の排泄物の観察、飲水量のチェック等をしていただくと
予防につながるのではないでしょうか。
どんな病気でもそうですが、病気になってから治すのは大変です。
飼い主さんの毎日のケア、予防できるものは予防を行う、
検査による早期発見・早期治療によって元気に生活できると思います
当院でもできる限りのサポートを行っておりますので、質問等ございましたらお尋ねください
マダニによる感染症
2015/06/27
こんにちは!お元気でしょうか?
人も動物も食欲が落ちてきますが、夏バテしないように気をつけてくださいね
今回はマダニについて書きたいと思います。
2013年、マダニにかまれて発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
による死亡者が出ました。
被害は西日本だけでしたが、2014年3月、厚生労働省研究班の調査で、
SFTSウイルスを保有するマダニは全国に広がっていることが判明しました。
☆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)☆
マダニにかまれたことで発症するウイルス感染症。
血液を固める血小板と白血球が低下し、死に至ることもある。
マダニにかまれてもSFTS発症はまれだが、
まだワクチンも治療法もないので致死率が高い。
ただし、飛沫感染、空気感染はなく、SFTS患者のそばによっても感染はしない。
症状・・・発熱、全身倦怠感、下痢、嘔吐など
※ダニの活動が活発になる春から秋は要注意。
≪SFTSの原因になるマダニ≫
日本には47種類のマダニが生息しているが、
ヒトにSFTSウイルスを感染させるのは『タカサゴキララマダニ』と
『フタトゲチマダニ』の2種類と考えられる。
成ダニは4~5ミリで血を吸うと1センチくらいになる。
≪予防≫
SFTSの原因となるマダニは、シカやイノシシがいるような野山に生息するので
そうした地域で農作業する際や、山歩き、キャンプのときは、
肌を露出しない事が重要。
・首にはタオルを巻くかハイネックのシャツを着用
・シャツのそで口は手袋や軍手をする
・ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる
・野外から帰ったら体にマダニがついていないか確認
・なるべく早くシャワーや入浴をする
・着ていたものは、すぐに洗濯、天日干しする
≪処置法≫
かまれても必ずSFTSを発症するわけではないので、落ち着いて対処する。
24時間以内ならピンセットで取り除ける場合が多い。
1、肌についているのを見つけたら
ピンセットで皮膚に近いところから挟んで垂直に抜く
2、黒いとげがのこっていたら
黒いとげのようなものや虫体の一部が残っていたら
1~2日以内に皮膚科または外科の受診
3、熱・吐き気・嘔吐・下痢・全身倦怠感などの症状が出たら
内科へ行き、マダニにかまれたことを必ず伝える
マダニによる感染症には日本紅斑熱、ライム病、つつがむし病などもあります
症状はSFTSとほぼ同じで区別がつきにくいですが、こうした細菌感染症なら
既存の抗菌薬で治療ができます
SFTSの予防についてはワクチンの研究も始まりましたが、現時点では
かまれないようにするしかないようです(゚ロ゚;)
動物だけでなく人も十分注意したい感染症ですね